悪徳業者とはどのような業者のことを指すのでしょうか？

レッカーやロードサービスはあまり利用する機会も少なく、適正な価格やサービス内容といった基準が分かりにくいのも、被害が後を経たない一因かと思われます。

この記事では、業界最大手のJAFを基準に価格やサービスを比較して解説していきます。

悪徳業者を利用してしまった場合に考えられる被害として一番多いのが高額請求です。

実際にあった被害を例に挙げて解説します。

【概要】

一般道を走行中エンジントラブルで自走不能に。ネット検索で「３,３００円〜」と謳っている業者に依頼し、５km先の整備工場まで搬送してもらったところ３０万円の請求をされた。

同じ状況でJAFに依頼をすると、非会員の方でも１６,７８０円とのことでした。

悪徳業者は安価な価格を謳いながら、適正価格を大幅に超えた請求をおこないます。

なぜこのような高額請求を行うのでしょうか。

悪徳業者について調べる中で、高額請求を行わずにはいられない業者の仕組みが見えてきました。

悪徳業者には２つのパターンがあり、自社で作業まで行い高額な請求をする業者と、集客のみを行い高額な手数料で下請けへ作業を依頼する業者が存在します。

集客を行う業者の場合、下請けへ作業料金の４割〜７割を手数料として徴収する業者が多く、高額な手数料が高額請求の要因に繋がっているようです。

自社で作業まで行う業者の場合、組織として作業員へ売上ノルマを課している業者が多く、ノルマ達成のために高額請求を行なっている状況があるようです。

悪徳業者を解説するうえで、重要なポイントの一つが「リスティング広告」です。

リスティング広告とは、スマホなどで検索をした際に、ページの上部に表示される広告のことです。

複数の業者が広告を出したい場合は、最も多くの費用を出せる業者の広告が一番目立つ場所へ表示され、お客様がそれをクリックすると広告費が発生するという仕組みです。

例えば「バッテリー上がり　業者」で検索をすると、一番目立つ場所へ表示させる為に高額な広告費を設定しないといけなく、お客様が広告をクリックすると、場合によっては業者へ９,０００円程の広告費が発生するとの事でした。

また、広告費は依頼に繋がらなかった場合でも、クリックされた時点で発生するため、その分が依頼に繋がったお客様へ上乗せされる現状があります。

中には、月間で３,０００万円程の広告費を費やしている業者も存在するそうです。

被害に遭わないためのポイントを３つにまとめました。

・リスティング広告の業者には依頼しない

・価格設定が極端に低い場合は要注意

・必ず電話で料金を確認

悪徳業者は、広告に力を入れて集客をするため、一見非常に良心的なサービスを提供しているように見えます。

しかし、実際にはノルマなどがあり売上最優先で交渉をしてくるため、一度呼んでしまうと高額請求やキャンセルが出来ないなどのトラブルに巻き込まれてしまいます。

車やバイクのトラブルにあわれた際は、慎重に業者をお選びください。